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ウリンはインドネシア、マレーシアに分布するクスノキ科の広葉樹で、
別名「ビリアン」やその強度から「アイアンウッド(鉄木)」などとも呼ばれています。
原木は直径0.6mくらいで、樹高は30m程度の中型の木で、幹の根元に根張りはありませんが、時々縦溝があります。
皮は通常赤褐色で、ほとんど平滑ですが変化があり、時々様々な褐色をなし、縦に割れ非常に薄い層になって剥落します。
辺材はやや帯黄色で、外気にさらせば暗色に変り、新材の時は心材とは明らかに異なります。
心材は黄褐色から赤褐色まであり、時々淡い帯緑色を伴い、徐々に濃または濃褐色に変り、イペ材よりもやや濃色という色合いとなります。
非常に重硬で、耐久性も非常に高く、樹液に含まれる多量の“ポリフェノール”がフナクイムシ等の虫害を防ぎ、水のかかるような条件の悪い場所でも15~20年はもつと言われています。
耐腐朽性も高く防腐剤などの薬剤処理も必要のない木材です
耐久性に優れ、海中でも腐りにくいことから、海岸線のウォークデッキや桟橋などでの採用が多く、国内の主な使用例としては、「横浜ベイサイドマリーナ」「松山空港展望台」「新中川護岸工事」などがあります。
インドネシアなどの現地では、カヌーや屋根板などに活用され、戦時中は機械の歯車に使われた例もあります。
ウリン材には、ブドウやワインなどで有名なポリフェノール(抗酸化化合物)が樹液中に約14%と大量に含まれています。
ポリフェノールのバクテリアの繁殖を抑える強い抗菌作用が耐腐朽性を高め、
フナクイ虫や白アリなどの虫害にも高い抵抗力を発揮し、特に海中での使用では他のウッドデッキ材の追随を許しません。
また、ポリフェノールは太陽光・酸素・水の作用で色の深みを増し、赤茶色のウリン材は、より深みのある茶(こげ茶)色へと移り変わり、他のウッドデッキ材よりも時間をかけて銀白色へと経年変化していきます。
●染み出し
ウリン材は、雨水等によって茶色の樹液が染み出しやすく、染み出す期間も他のウッドデッキ材に比べて長い傾向があります。
これは前述の通りウリン材が、耐久性の源である多量のポリフェノールを含むためで、人体に影響はありませんが、水の流れ落ちる地面やその周辺に色を着けてしまう可能性があります。
下地が汚れると困る場所や、ウッドデッキの下の空間を駐車場などの別の用途に使う場合には、ご使用はお控え下さい。
色が付着した場合は、家庭用の塩素系洗剤(キッチンハイター等)でとれますが、衣類はとれにくいので、お隣との距離が近い時などはご注意下さい。
●色の変化
加工直後のウリンは薄いベージュ色で、空気や紫外線に触れると次第に濃色になります。
経年変化により最終的には銀白色になりますが、耐久性など強度上の影響はありません。
別称 : ビリアン、アイアンウッド(ボルネオ鉄木)
比重 : 0.83
分類 : クスノキ科
原産地 : インドネシア、マレーシア
学名 : Eusideroxylon zwageri
英語 : Ulin, Belian, Billian, Onglen, Kajoe Besi, Tambusan, Sakian, Tabulin, Telian,
Tulian, Borneo Ironwood, Tambulian, Sakian, Im muk, Yam Muk, Ku An Tin, Bilian, Bois
De Fer De Borneo, Palo De Hierro De Borneo, Legno Ferrp Del Broneo